目の病気で円錐角膜というものがある。
読んで字のごとく、角膜が円錐状に尖ってしまう病気だ。
これは先天性の病気であり、思春期ごろに角膜が尖ると言われている。
1万人に1人しかならない病気と言われているため、聞いたこともないという人は多いだろう。
円錐角膜の目の人にあったら、近くで見せてもらうといい。
なんとなく目が尖っているのがわかるだろう。
実際、僕もこの円錐角膜なのだが、明らかに角膜が尖っているのがわかる。
角膜が尖ってしまうとどのような問題があるのかというと、目が像を結ぶことができなくなってしまう。
乱視が更に酷い状態になったと考えると分かりやすいだろう。
すりガラス越しに景色を見ている感覚になり、裸眼では全く目の前のものが分からなくなる。
両目が円錐角膜の人は、ほとんど盲目と言って良いだろう。
円錐角膜の人は生まれつき角膜が弱く、重力に負けて変形してしまうのだとか。
残念ながらこの病気を治すことは難しい。
レーシックでも無理だ。
特注のハードコンタクトをつけることによって進行を防ぐことは可能であるものの、治してくれるわけではない。
奥の手として、角膜移植手術をすれば治せる可能性はあるようだ。
ただ、他人の角膜を貰うことになるし、当然手術代は高くつく。
日帰りで手術を受けられるレーシックとは比較にならないだろう。
円錐角膜で悩んでいる人は、ハードコンタクト装用によって進行を防ぐことができることと、角膜移植手術によって治すことができる可能性があることは覚えておこう。
30歳を過ぎる頃くらいには進行がストップすると言われているので、ハードコンタクトを着ける際は30代までを目安にするといい。
人口の少ない病気は、理解してくれる人も少ない。
自分で色々と調べて、最善の対策を考えるようにしよう。
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